ほくろや粉瘤といった良性腫瘍のできものについてご紹介します。

粉瘤

皮膚のできものでもっとも頻度の高い良性腫瘍です。
皮膚の下に袋状の構造物ができ、本来皮膚からはげ落ちるはずの垢や皮脂が袋の中に溜まって大きくなります。
体のどこにでも出来ますが、とくに顔面・頭部、体幹、陰部に多くみられます。
炎症や感染を起こすと赤く腫れて痛み、破裂すると悪臭のする内容物が漏出します。

  • 施術前
    Case.01
  • 施術後
    Case.02
  •  
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ほとんどの場合は良性ですので切除はご本人の意思ですが、放置すると感染して破裂したり、非常に大きくなることがあります。そうなってからの手術は、連日通院のために日常生活に支障をきたしたり、治療後の傷あとが大きくなりますので、早めに治療を受けることをお勧めします。

摘出術

傷が目立たないよう最小限の切開線で摘出し、形成外科的に美しく縫合します。

・局所麻酔で、約30分の日帰り手術です。
・翌日外来で消毒をし、夜からシャワーが可能です。
・術後5〜7日目に、抜糸をします。
・抜糸が終わるまでは、激しい運動は避けてください。それ以外は、普段通りにお過ごし下さい。

  • とげ
    Step.01
    切開線
  • とげ
    Step.02
    縫合直後
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炎症・感染を伴う場合の治療

応急処置として、局所麻酔下にすみやかに切開し、膿を出して洗い流します。
炎症が収まるまで洗浄処置を繰り返しますので、最初は毎日の通院が必要となります。

炎症がおさまるとやがて傷は閉じますが、皮下に袋が残っていると再び垢がたまり大きくなってきます。一般的には、切開術のあと数ヶ月して、なおシコリを認める場合は全摘出手術を行います。

イボ(脂漏性角化症)

加齢とともに増加する良性の皮膚腫瘍で、顔面や体に多く見られる皮膚腫瘍です。さまざまなサイズの淡い褐色〜黒褐色病変で、表面はザラザラとイボ状に触れます。「老人性疣贅」とも呼ばれ、患者さんが「イボ」と来院される多くの場合が脂漏性角化症ですが、しばしば、皮膚ガンとの鑑別が必要となることがあります。

  • イボ(脂漏性角化症)
    Case.01
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液体窒素による凍結療法

もっとも一般的な方法で、1〜2週間ごとに数回の治療が必要です。皮膚表面から隆起した厚みのある病変には有効ですが、平坦な病変では、周囲の正常皮膚にも液体窒素の影響が及ぶため、色素沈着をきたします。このため、美容目的での治療をご希望の場合(特に顔面)、次に述べる炭酸ガスレーザー治療をお勧めしています。

・治療時間:1箇所数秒
・治療費:保険適応
・治療後の経過:約1週間で表面が黒いカサブタとなって脱落したら、2回目の治療を行ないます。大きな病変では、回数が必要になります。

治療費
保険

炭酸ガスレーザーによる焼灼

周囲の正常皮膚に影響を与えず病変だけを選択的に焼灼出来るため、美容的に優れた治療です。ほとんどの場合、一度の施術で治療が終了しますが、大きなものでは痛みを伴うため、局所麻酔を併用します。

・治療時間:約1分
・治療費:自費
・治療後の経過:施術後は、ご自宅でシール貼付や軟膏処置を行っていただきます。約1週間でカサブタが脱落し、皮膚が新生します。アフターケアとして、色素沈着予防のために美白剤の使用をお勧めすることがあります。

当院のPOINT

脂漏性角化症の部位やサイズ、患者さんのご希望にあわせて、最適な治療をご案内し、治療後のアフターケアや再発予防までご指導しています。「どうせ年だから。。」と諦めず、お気軽にご相談ください。

治療費
自費

首イボ(アクロコルドン)

首に出来やすい、糸状〜イボ状の2ミリ程のできもので、加齢現象によって生じます。
保険適応となる治療はハサミで切除する剪除法、液体窒素ですが、色素沈着が残りやすい欠点があります。治療目的は美容的な側面が強いことを考慮し、炭酸ガスレーザーをおすすめしています。

  • 首イボ(アクロコルドン)
    Case.01
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ほくろ(黒子)

体表に存在する色素斑は、まずはダーモスコピーによる視診で、良性かどうかの診断を行ないます。若い頃から認める、直径5ミリ前後までの良性の色素斑を、一般的に俗称で「ホクロ」と呼びます。治療法は、炭酸ガスレーザーや手術を目的に応じて使い分けます。

良性・悪性の鑑別がダーモスコピーでは難しい場合や、ダーモスコピーで良性と診断されても、患者さんご本人が病理組織検査による精密検査を希望される場合は、手術で完全切除をおこないます。

ダーモスコピーで良性と診断されたうえでホクロの除去をする場合、主たる目的は整容的なものとなります。このため、治療後の瘢痕(キズあと)が最も目立たなくなるような治療計画を立てるために、それぞれの治療法の適応とその結果をよく理解しておくことが大切です。

治療計画の決め手となる検討項目は、ホクロのサイズ、形、場所、患者さんの肌質、生活背景(職業、習慣など)、治療期間など多岐にわたりますので、患者さん自身がご希望を率直におっしゃって担当医と話し合うことが大切です。以下に、各治療法の特徴をまとめますので、受診の際の参考にしてください。

炭酸ガスレーザー

局所麻酔ののち、レーザーを照射します。
所要時間は5分で、受診当日の治療が可能なので、患者さんの時間や労力の負担が小さい治療です。ただし、母斑細胞はレーザーで蒸散されるため、病理検査はできません。経験上、直径4㎜までで出来るだけ平坦なものは、キズあとが小さく平坦に治るため、レーザーの良い適応です。逆に、隆起したホクロは真皮深部にまで母斑細胞が存在しておりキズあとが深くなりやすいため、手術をお勧めする場合があります。

いずれの場合も、再発や取り残しを恐れて深めに照射するとキズあとが目立つため、初回はなるべく最小限の照射にとどめ、再発したら再度照射するほうが、最終的なキズあとが目立ちません。
部位の違いとして、皮脂腺の多い鼻は皮膚の再生が盛んなのでキズあとが目立ちにくく、4㎜以上の隆起したホクロもレーザー治療の良い適応でしょう。逆に、皮膚が非常に薄い瞼では縫合創がほとんど目立たないため、小さなホクロでも手術をお勧めします。

治療後は7〜10日間ほど、目立たない肌色のシールを貼ります。洗顔、入浴、シールの上からメイクも可能です。上皮化したあとは、ハイドロキノン美白クリームと日焼け止めクリームでアフターケアを行います。

当院のPOINT

手術とレーザー治療の両手技に慣れた医師らが治療を担当しますので、最良の方法をおすすめすることが出来ます。また、正確な皮膚科的診断をモットーとしていますので、たとえ患者さんが美容目的の治療をご希望でも、施術前に必ずダーモスコピーによる検査をいたします。悪性が疑われる場合は、ご説明の上、保険診療に切りかえます。

  • ほくろ
    Step.01
    施術前
  • ほくろ
    Step.02
    術後のシール
  • ほくろ
    After
    施術後6ヶ月
  •  
治療費
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切除縫合術(手術)

局所麻酔で行います。所要時間は一般的には15分で、ホクロのサイズが大きく特殊な縫合方法が必要な場合は30分以上必要です。
切除したホクロは病理学的検査を行います。

直径4㎜以上のホクロは、経験的にレーザーよりも手術の方がキズあと幅が目立ちません。
隆起したホクロは深部にも母斑細胞が存在するのでレーザーではキズあとが深くえぐれたようになりやすく、たとえ4㎜以下であっても手術をおすすめすることがあります。
レーザーではキズあとが目立つ場所(頭髪内、眉毛、まぶた、口唇、頚部など)、ケロイド好発部位(肩甲骨上、口唇周囲、恥骨部、肩)も、手術の良い適応です。

治療当日はガーゼで圧迫固定をしますが、翌日から目立たない肌色のシールを貼り、洗顔、入浴、シールの上からメイクも可能です。5〜7日目に抜糸をし、縫合線が出来るだけ綺麗に成熟するようテーピングなどのアフターケアを半年以上続けます。

治療費
保険

脂肪腫

皮下〜筋肉内にゆっくり成長する、脂肪組織から成る腫瘍で、体表からなだらかに隆起するやわらかい皮下腫瘤です。
痛みや色調などの異常を伴わないため発見されにくく、比較的大きくなって気づくことが多いようです。

MRI検査で正確なサイズと位置を診断します。
(検査は、お茶の水駿河台クリニックで行います。)

治療は手術です。10cm以内の場合は、当院で日帰り手術が可能ですが、10cm以上の場合は多くの場合全身麻酔が必要なため、入院設備のある病院へご紹介します。
摘出した腫瘤は、病理学検査を行います。まれですが悪性(脂肪肉腫)のこともあり、その場合は、追加拡大切除が必要となります。
術前画像検査では悪性かどうかの判別が難しく、全摘した腫瘤の病理検査でのみ診断が確定します。腫瘤に気付かれた時点で、受診されることをおすすめします。

摘出術

・局所麻酔で、約30分の日帰り手術です。
・翌日外来で消毒をし、夜からシャワーが可能です。
・術後5〜7日目に、抜糸をします。
・抜糸が終わるまでは、激しい運動は避けてください。それ以外は、普段通りにお過ごし下さい。

  • 施術前
  • Step.01
    腫瘍径よりも小さな切開線で摘出します。

脂腺増殖症

顔に多発する、3ミリ程で、橙黄色のやや隆起した病変です。
加齢現象によって生じます。
炭酸ガスレーザーで治療します。

治療費
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はいりゅうしゅ

顔、特に目周り、キズあとに好発する、1ミリほどで白色の病変です。
針穴を開けて中の皮脂を圧出しますが、ときどき再発します。(保険)

炭酸ガスレーザーで焼灼することで再発を抑えることが可能です。(自費)

治療費
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汗管腫

思春期以降の女性の瞼を中心に顔面に好発する、真皮内の汗腺系腫瘍です。たいていは多発性で、1ミリ程度のやや赤みがかった丘疹が散在、あるいは連なって発生します。良性なので治療目的は美容的な場合がほとんどですが、目の周りは目立ちやすいこと、腫瘍が真皮内に存在しており根治するには深部まで確実な除去が必要なため、患者さんにとっても悩みの多い疾患です。

当院では、治療ゴールは、皮膚の平坦化と色素沈着を最小限に抑えることと考えています。
炭酸ガスレーザーによる焼灼と、手術による切除をバランスよく組み合わせた治療計画を立て、アフターケアもしっかり行います。

炭酸ガスレーザー

レーザーで焼灼した腫瘍の面積がキズあととして残るため、1〜2ミリの小さな腫瘍が適応となります。平坦に治癒させるためには出来るだけ浅く照射する必要があります。このため、一回の治療で完治をめざすより、初回は浅目に焼灼し、残ったり再発した時に再焼灼をする方が、きれいに治ります。

・局所麻酔で、1個あたり数秒の治療です。
・治療後は小さなシールを貼り、夜から洗顔、入浴も可能です。
・1週間で上皮化します。
その後は、色素沈着予防のため日焼け止めクリームとハイドロキノン(美白剤)の塗布を3ヶ月間継続します。

治療費
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切除術

腫瘍が大きい場合や、小さくても連続性に存在する場合は、切除術の適応となります。腫瘍の深さまで確実に切除できるため再発の心配がありません。切除可能な幅には限界があります。

・局所麻酔で、約15分の手術です。
・翌日外来で消毒をし、小さなシールに交換します。
・翌日から洗顔、シャワーが可能です。
・術後5〜7日目に、抜糸をします。

当院のPOINT

汗管腫と同時に瞼のたるみがある患者さんでは、汗管腫切除の切開線を工夫して瞼のたるみも同時にきれいにすることが可能です。(自費、下眼瞼シワ取り術)

  • 施術前
    Before
    症例1/施術前
  • 施術後
    After
    症例1/術後3ヶ月目
  • 施術前
    Before
    症例2/施術前
  • 施術後
    After
    症例2/術後3ヶ月目
メリット
確実な腫瘍切除が可能です
デメリット
抜糸が必要です。
治療費
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9:30-13:00 ×
15:00-18:00 × ×

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には受付をしてください。

※▲土曜日の診療時間は9:30〜13:30です。

※形成外科:木曜日

※整形外科:金曜日午前(予約制)

※フットケア:第2、4週の火曜日10:00〜12:00